ぎたろーの邦ロックブログ

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脱工場モデル!―現代の働き方に求められるもの|『知的生産術』出口治明著

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最近、この本を読みました。

この本に書かれてあったことを2つに分けてまとめてみます。

今回は第一弾!

日本の生産性は世界的に見ても低い

これを裏付ける簡単なデータを簡単に。

・時間当たりの労働生産性が、OECD加盟の36か国のうち、20位
・就業者1人当たりの労働生産性は21位で、OECD平均を下回っている
・G7(日本、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダの主要先進7か国)の中で労働生産性は最下位の状況が続いている

なぜ、日本の労働生産性は低いのか?

それは1つとして、今の日本企業の働き方が、戦後から続く「工場モデル」だからなのです


今の日本企業の働き方は工場モデル

工場モデルとは、長時間労働によって利益を生み出すビジネスモデルで、工場(製造業)中心に考えられたものです。


工場モデルの起源

日本は第二次世界大戦の敗戦でどん底に突き落とされました。

当時の吉田茂首相は日本の復興を考える際、「地方から都市に労働者を呼び込み、トヨタ自動車や松下電器(現パナソニック)に勤めさせ、電力、鉄鋼の復興からはじめ、最終的に電気・電子産業や自動車産業を興せば、日本は復興できる」と考えました。

これはアメリカの産業構造を真似したものでした。

こうして、生産性の低い農業から生産性の高い製造業へと、全国的な労働の流動化が始まりました。

その象徴が集団就職です。


男は長時間労働、女は専業主婦

工場モデルは前述のとおり、長時間労働によって利益を生み出すビジネスモデルで、365日24時間フル稼働が究極の理想。ベルトコンベアが動けば動くだけ製品ができるので、交代制を導入するなどして、工場の連続操業を徹底的に追求しました。

そんな工場モデルで求められる人材は、体力があって、朝から晩まで黙々と働き続ける男性。女性より筋力に勝るからです。

それならば性分業を行い、女性は家庭に入って家事や育児に専念し、男性をサポートする方が社会全体として効率がいい

こうして生まれたのが、男は長時間労働、女は専業主婦というシステム。

そして、男性が朝早く出社、夜遅く帰って、「飯・風呂・寝る」の生活を送る働き方がロールモデルとして定着したのです。


工場モデルでの労働がもたらしたもの

工場モデル下での労働により、日本は高度成長を果たしました。

戦後の独立からバブル崩壊までの39年間における経済成長率は、平均7%の高水準。

工場モデルでの高度経済成長の主要因は人口増加と言われています。

人口が多ければ多いほど、それだけ働き手も多くなるからです。工場モデルでは数が多ければ成果を出しやすい。

そして、高度成長と人口増加が「新卒一括採用、終身雇用、年功序列、定年制」がワンセットの雇用システムを生み出しました。


新卒一括採用、終身雇用、年功序列、定年制

工場モデルでは、新卒者を大量に一括採用し、まとめて教育を行い、定年まで働き続けてもらう終身雇用が理にかなっていました。

高度成長は多くの労働力を必要とするので、企業は新卒採用に躍起となり、新卒一括採用が生まれた。

当時は一生懸命働けば働くほど所得が倍になる時代なので、今ほど転職という願望が起きにくい。また、同業界での引き抜きもなく、働き手は自然と、同じ会社に居続けることになる。企業は終身雇用し、雇用の調整を行う必要がありませんでした。

そして、終身雇用であれば賃金は年功序列。毎年給与が上がっていくシステムなら不満も起きにくく、従業員の納得も得やすい。

さらに、年功序列制の下では、役員などの地位の高い役職の高齢者に占拠されることになります。そこで定年という制度を設けてこういった人たちがいつまでも居続けないようにしようとしたのです。


工場モデルからサービス産業モデルへ

高度成長の時代は、工場モデルの働き方が合理的でした。

さらに人口増加や「新卒一括採用、終身雇用、年功序列、定年制」という労働慣行が高度成長期の日本を支えていました。


しかし、現在の日本の人口は減少しています。

少子高齢化によって、若い労働力が不足することや、消費の停滞に加え、社会保障費などの負担が重くなっています

また現在、サービス産業を主力とする第三次産業が日本のGDPの大半を占めています

世の中のニーズは、工場モデルからサービス産業モデルへシフトしているのです。


そうであるのに、働き方はサービス産業モデルにシフトせず、工場モデルの働き方(長時間労働)を続けています

そして、経済は低成長、人口は減少しているのに、「新卒一括採用、終身雇用、年功序列、定年制」はなくなっていない。

もはや時代に合っておらず、日本は働いても働いても豊かにならないのです。


サービス産業モデルでは労働時間ではなく知的生産性が求められる

戦後の日本は、立派な工場を作り、労働者を長時間働かせて、工場で作った製品を輸出して高度成長を実現。

しかし、高度成長は終わり、工場モデルのような長時間労働はもはや過去のもので、現代の働き方に見合っていない。


サービス産業を中心とする社会においては、労働時間ではなく、「成果」と、それをもたらす「アイデア」が成長の源泉になります。

そしてサービス産業モデルで評価されるのは、自分の頭で考え、新しいアイデアを生み出せる人、つまり、知的生産性のある人です。

工場モデルでは、「何の疑問も持たずに、与えられた仕事を黙々とこなす人材」「従順で、素直で、協調性の高い人材」が重宝されました。「独自の意見を述べる人材」は疎んじられる。

この疎んじられるような人材が、サービス産業モデルでは活躍するのです。



続きは次回!
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