ぎたろーの邦ロックブログ

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"知的生産術"が働き方を変える!?|『知的生産術』出口治明著

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前回の続きです。ある意味、今回の内容の導入と思っていただいて構いません。
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第2弾は、まさに知的生産術がメインテーマとなります。


長時間労働が生産性を上げるというデータはどこにも存在しない

サービス産業モデルにおいてアイデアは成長の源泉なのですが、

長時間労働が特徴の工場モデルでは画期的なアイデアは生まれません。


それを裏付ける理由として、医学的に「長時間労働を続けると、生産性が落ちる」というデータが膨大にあるからです

頭を使う仕事は長時間労働に適しません。

脳をフル回転させる労働は、人間のメカニズム上、「1回2時間」、休憩を挟んで「1日3回」ぐらいが限度だと考えられているのです。

また、長時間働いたあと達成感を覚えることがありますが、これは脳の自衛作用であることが分かっています。

脳は疲れると、快感を伝えるホルモンを出します。

つまり、ホルモンのせいで仕事をした気分になっているだけで、生産性とは全く関係がない。


あくまで長時間労働は、物質的な製品づくりを行う場合の労働手法

工場モデルの場合、生産ラインの前で手先を動かす単純作業がメインで、いわば条件反射の世界。脳をそれほど酷使しないので、長時間労働でもこなすことができました。

しかし、サービス産業モデルでは、脳をフル回転させて、斬新な発想やアイデアを生み出す必要があります。長時間労働では脳を疲れさせてしまい、効率よく仕事ができなくなります。

ではどうすればいいか?

まさに知的生産性を高めるということです。


知的生産性を高める5つの視点

知的生産性を高めるには、社会常識を疑い、すべての物事を根底から考えることが必要です。自分の頭で考え抜いて、例えば5時間の仕事を3時間で済ませるように工夫すれば、知的生産性が高まります。

何事もゼロクリアな状態に戻して、根底から自分の頭で考え、自分の言葉で人とは違うアイデアを紡ぎださない限り未来は開けない。

そして、このように考えられるようになるために、次の5つの視点があります。


無限大ではなく、「無減代」

無減代とは、

「無」は仕事をなくすこと
「減」は仕事を減らすこと
「代」は使い回りたり、代用すること

「その仕事はなくせないか」「なくせないのなら、減らせないか」「ほかのものに代えられないか」などと考えて仕事をすると、知的生産性を高めることができます

時間や人は無限大ではなく、有限。多くの人を使って、たくさん時間を費やせばいい成果が出るという考えは根拠なき精神論。

「無減代」を実践して、効率よく仕事を進めていこうというものです。


「なぜ」を3回繰り返す

だれも疑わないことでも「なぜ」「なぜ」「なぜ」と、納得するまで深く考えると、物事を原点からとらえることができるようになるので、新しいアイデアを生み出しやすくなる

何かを考えるときは、社会常識や前例に流されないことが大切です。

みんながそう思っているからという理由だけで、社会常識に頼っていると、社会の中の小さな変化を見落としてしまいがちになります。

時代や社会が変われば社会常識も変わる。

「なぜ」を3回繰り返すようなマインドがあれば、変化する時代や社会に柔軟に対応できるようになります。


なお、企業のトップ層の人たちほど、このマインドは強く意識しなければならないそうです。

トップが意識を変えれば社内の風土が変わり、変化の激しい現代においてこのようなトップの良い動向は世間の注目を浴び、他の企業にもいい影響を与えやすいからです。


枠や制約の中で考える

たくさんの時間を費やして仕事をするより、「上限枠」や「規制」を設けた方が、時間当たりの知的生産性が高まります

人間は元来怠け者で、ある程度強制されなければ惰性で何かをやりがち。

「いくらでも時間がある」と思うと必死に仕事をする気にはなかなかなれません。

そこで、枠や制約を設けると、余計なことを考える暇がないので集中して考えたり行動するようになります。

脳に一定以上の負荷をかけるとブレイクスルーが起きるのです。


「数字、ファクト、ロジック」で考える

知的生産性を高めるためには、成功体験に頼らないこと。数字、ファクト、ロジックを踏まえたうえで、ゼロベースから新しく発想することが大切。

数字:相互に検討可能なデータ
ファクト:データに関連する事項や過去に起こった事実
ロジック:数字とファクトに基づいて理論を組み立てること

客観的で、説得力のあるロジックで物事をとらえるということになるでしょうか。

新しいことを始める場合、これまでの成功体験を忘れてゼロから考える方が成功の確率が高くなるそうです。

人や組織がなかなか変われないのは、過去の成功体験を持っている人たちがそれに執着して、現状維持をしてしまいがちだからです。

別な言い方をすると、現状を素直に見る力が弱いと言えます。

世の中を素直に見るために必要なのはまさに、「数字、ファクト、ロジック」でゼロから新しく考えること

そうすれば、物事の全体像をとらえられるようになります。


考えても仕方がないことは考えない

考えて決断できるのであれば、徹底して考えるべきです。しかし、考えても仕方がないことは、考えない方がはるかに合理的です。

なぜならば、時間は有限で、1日24時間しかない。長々と考えるのは時間の無駄になってしまいます。

時間を有効に使うには、取捨選択が必要になる。

著者の出口さんは、取捨選択の基準を「好き嫌い」で決めています。

理由は好きなことならば長続きしやすいから。

AとBの2択があり、どちらも同程度好きであれば、コインの裏表で決めるそうです。

情報を集め、期限を決めて考えても結論が出なければ、AとBにはそれほど大差がないということ。その場合、くじ引き感覚で決めてしまうのはいいかもしれませんね。


おわりに

2016年の電通で起こったあの事件があってからでしょうか。残業をはじめとする労働時間が問題になり、働き方改革が叫ばれるようになったのは。

それでも、未だに労働時間が減っていかないのは、やはり働き手一人ひとりの時間に対する意識が低いからだと思います。

時間をかければなんとかなると思ってしまうんでしょうね。

働き手の意識を変えるには第一歩として、やはりペナルティを設けるしかないんじゃない?

って思ってたんですよ。

で、今年4月から「働き方改革法」の中で施行されるようになりました。残業時間の「罰則付き上限規制」です。

これは今回出てきた知的生産性の3つ目「枠や制約の中で考える」という視点に当てはまります。



これから働き方は変わっていくのでしょうか

「枠や制約の中で」「無減代を意識しつつ」「数字、ファクト、ロジックで考える」

また、「なぜなぜなぜを繰り返し」「考えても仕方がないことは考えない」

働き手全員がこれらの視点を取り入れて仕事に取り組むことができればいいですよね。



最後になりますが、

今回、2回に分けてまとめました。それでも本の内容の4割ほどです。

もっと深く知りたいと思った方は是非本書を手に取って一度読んでみてください。

ビジネスマンにオススメの必読の書です!



まだ読んでない方はこちらもどうぞ!
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