ぎたろーの邦ロックブログ

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これからは好きなことをして生きていく時代だ!|『お金2.0』佐藤航陽著

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最近、『お金2.0』という本を読みました。

感想としては、これからの時代を生きていく上でとてもワクワクする内容でした!


著者:佐藤航陽(かつあき)について

1986年、福島県生まれ。

早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2011年にアプリ収益化支援事業を開始、世界8拠点に事業を拡大。2013年より決済サービスを立ち上げる。2015年に東証マザーズに上場。累計100億円以上の資金調達を実施し、年商100億円以上のグローバル企業に成長させる。

フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」、30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」などに選出。2017年には時間を売買する「タイムバンク」のサービスの立ち上げに従事。宇宙産業への投資を目的とした株式会社スペースデータの代表も兼務。



佐藤さんが生まれた家庭は母子家庭で3人兄弟の4人家族。貧しい環境で、世帯収入が厳しい時で100万円台だったことも。

成長するにつれて、小学校高学年ぐらいになると、他の子どもの家に当たり前にあるものが、自分の家にはないということに気づき、早い段階から「お金」を意識していました。

そこで感じたことは、「お金をたくさん持つ家に生まれた子供はたくさんの機会が与えられ、そうでない家庭に生まれた子供には選べる道が少ない」ということ。

「人生は平等ではない」そして、自分の人生が生まれた瞬間から失敗が約束されているように感じられ、この逆境が佐藤さんの生きる原動力になりました。

そしていつしか「お金とは何なのか?」「資本主義経済とは何なのか?」

「今の社会の仕組みが本当にベストなのか? もっといい仕組みは作れないか?」と考えるように。

生まれた瞬間からスタートラインが違うような世界がいいはずはなく、それを変えたいという強い思いが佐藤さんの考え方の根底にあります。


お金2.0?―タイトルに込めた著者の思い

「2.0」には資本主義経済におけるお金の常識では理解できない、新時代の価値主義(後述)経済におけるまったく新しいお金の価値、意味合いが含まれています。


本書の狙い

「お金や経済とは何なのか?」を理解し、目の前のお金の問題を解決してほしい。

人生の悩みの一つとしてお金がある。

お金によって人生の道が狭められてしまったり、日常がうまく回らないという経験のある人たちを少なくしたいという思いが込められています。


資本主義ではなく「価値主義」に注目

ここからは読んでいて、特に面白かった部分を中心に書いていきます。

「価値主義」の登場

現在の世の中は資本主義です。

そもそも資本主義とは何か?ググってみると一番上に出てきました。

生産手段を資本家・企業者の階級が所有し、自分たちの利益追求のために労働者を働かせて生産を行う経済体制

世の中の圧倒的大多数はこの労働者側だと思います。労働の対価としてお金をもらい、生活していますよね。

逆に言えばお金がないと生活していけない。つまり、お金を稼ぐことが生活と直結している。この資本主義では、お金が社会の中心に位置づけられていて、お金に変えられる価値とは、実生活などで役に立つものがほとんど。



一方、価値主義とはこういったお金で測るのが難しく、実生活などで役に立つわけでもないような価値にも注目し、そういったものが中心になります。

例えば、共感、熱狂、信頼、好意、感謝など。個人の内面にポジティブな影響を及ぼすものです。

端的に言えば人間の「感情」に価値を見出すと言えばいいでしょうか。
(これを本書では「内面的な価値」と呼んでいます)



例えば、Twitterの「いいね」。これは上で書いたうちの「共感」にあたります。このようなSNSのおかげで、その人がどれくらいの人から注目されて興味・関心を持たれているかが数値として分かるようになりました。

また、YouTubeのチャンネル登録数。人気YouTuberはお金よりもファンやチャンネルを失う方が怖いそうです。自分の価値をファンからの興味・関心だと思っていて、お金はその価値の一部を変換したものにすぎないと認識しているそうです。


なぜ、今、価値主義が注目されるようになってきているのか?

戦後から70年代にかけては、欠けているものを満たす、「マイナスのところからゼロに持っていきたい」という強烈な上昇志向が価値観でした。
(もっと豊かになりたい、お金が欲しい、おいしいものが食べたい、いい家に住みたい・・・など)

シンプルな物質的な欲望を満たすために働いてきたのがその世代。貧しい環境から高度経済成長を経験して豊かになりました。



一方、それ以降の世代、いわゆるミレニアル世代(1980年代以降に生まれた人たち)と呼ばれる人たちは、比較的裕福になった後の世代で、お金などに対しモチベーションを感じにくい。生まれた時から衣食住が満たされていて、「あの服が欲しい」「もっとおいしいものが食べたい」という欲望が生まれにくい。

欠けてるものはすでに埋まっているので、何に向かって頑張ればいいのか分からなくなっていて、この不完全燃焼のような感覚がこれらの世代の人たちにはあります。

よく「最近の若者は夢がない」と一般的に言われたりしますが、これはまさに、何もかもが満たされている世の中だから、人生における意義・目標などが分からなくなっているからだと思います。


人間は豊かになると欲望の種類が変わってくる。


今の若い世代は、お金の価値が物質的な欲望を満たすものから内面的(精神的)な欲望を満たすものへと変わってきているんです。

特にSNSやYouTubeなどの動画コンテンツはその代表的なもので、需要を高めつつあります。Twitterで「いいね」されると嬉しいですよね。
これが多ければ多いほど、なんだか認められた気分になって気持ちがいいです。

動画配信でも同様のことが言えて、見る側は動画を見て「熱狂」「共感」したりして楽しいし、投稿する側は視聴回数やチャンネル登録数などが多くなると、SNSなどのように承認欲求が満たされて嬉しくなります。


こういったものの需要の高まりとともに、「承認欲求」というものに注目が集まるようになって久しい。


特にネットの普及は大きな転換で、パソコン、スマホなど、テクノロジーの発達によって様々なモノが登場し、コンテンツも多様になりました。YouTube、SNS、アプリゲーム、VRなど、こういったものは精神的な欲求を満たすものばかり。

そんな世の中の流れを見ても分かるように、こういったものの需要が高まってきている。ニュースなどで「若者がモノを消費しなくなった」と言われたりしますが、まさに、物質的なモノから内面(精神)的なモノに価値が移ってきているのです。


AIとベーシックインカム

今注目のAI、そしてベーシックインカム。将来的には人間の仕事がAIに代替され、ベーシックインカム(全国民に必要最低限、毎月一定の生活費を支給する仕組み)が導入されれば、働かなくてもいい世の中が実現すると言われています


そうなればどうなるのか?


働くのが嫌と思っている方ほどワクワクしてきませんか?笑


もちろん、お金のために嫌な仕事をする必要が無くなり、労働からもお金からも解放されます。

そして、お金の価値は下がり、もっとあれば便利なものだが、なければならないものではなくなる


「経済」は一つではなく、複数あって併存し得るように

「ビットコイン」というものをご存知ですか?

こういった、アイデア次第で何兆円という規模の独自の経済を作ることができる仕組みがでてきました。

資本主義経済のような国レベルで設計される経済システムに加え、地域・個人レベルで設計される比較的小規模なものも今後出てくるかもしれない。



今の資本主義経済がいいと思える人にとっては新しい経済システムは必要なく、そうでない人にとっては新しいシステムが必要になる

ネットが普及し、価値観が多様化した現在では、「どれが一番正しいか?」ではなく、「どれも正しいけど、人によって正解が違う」という考え方が徐々に受け入れられるようになっています。

これは、僕たちがどんな職業に就き、誰と結婚して、どんな宗教を信じ、どんな政治思想を持つのかが個人の自由であるというのと同様に、何に価値を感じて、どんな資産を蓄え、どんな経済システムの中で生きていくのかも、自分で選んで決められるようになりつつある。


資本主義経済では上手くやっていけない人も、まったく違うルールで回る経済圏ならうまくやっていけるような時代が来るかもしれません



例えば、コミュニケーション能力が求められる職場ではうまく成果を出せないけれど、歌が上手い人がいるとしましょう。

歌が上手いというのは現実社会ではカラオケの二次会で盛り上がるぐらいですが、これからはこういった経済的に無価値だと思われていた趣味も強みになる。

仕事終わりにネット上で歌ってみた動画のようなものをアップして、サービス上で多くのファンを獲得したとします。「17Live」のようなライブ配信アプリを考えてください。

もし、そのサービス内で、お金に代わる価値を持ったポイントのようなものを報酬としてたくさん獲得することができれば、それを法定通貨に換えて生活していく、ということが可能になるかもしれません。



このように、複数の経済圏が並行して存在すれば、既存のメインストリームの経済から外れてしまった人に対しても膨大な選択肢を与えることになり、選択肢があることによって多くの人がリスクを取って積極的に活動することができるようになるのです


「価値主義」社会における生き方とは?

これまでの話を簡単にまとめると、

・資本主義から価値主義へ変わっていくにあたって、物質的なモノから内面(精神)的なモノへと価値が移っていっている

・AIやベーシックインカムにより、働かなくてもよい世の中が実現される

・既存のメインストリームの経済である資本主義経済に加え、新たな経済が生まれればさらに多様な生き方ができるようになる


そんな世の中になればズバリ!!


好きなことに熱中している人ほどうまくいきやすくなります!


資本主義経済で何十年も生きていると「ある暗示」にかかってしまう。それは、儲かることを最優先に考えなければならないという暗示

何かをするときに金銭的なリターンを比較して人生の意思決定をすることは多いと思います。例えば就職。会社選びの理由に給料で決めたりすることは多いんじゃないでしょうか?

そして今、日本の経済成長は止まっていて、さらに少子高齢化や人口減少によって縮小すると言われています。

また、モノやサービスは飽和していますし、古くからある企業がビジネスをリードしていて、古株社員が重要ポストを占めています。

そんな中で、特に20代、30代が競争していくのは、努力に対して見返りが少なく、相当分が悪い。



一方、資本ではなく価値に注目すればチャンスは無限大!

価値の中でもモノやサービスなどを消費する使用価値という点では飽和状態で資本との結びつきが強く、競争が激しいですが、人間の内面(精神)的な価値であれば、現在の資本主義経済では上の世代が認識しにくい。年配の人ほど、経済的な価値とは製品やサービスの使用価値・利用価値だと思っている傾向があるからです。

これからの生き方を考える上では内面的な価値に注目し、自分の好きなことに熱中することが、これからの若い世代に求められるマインドの1つになると言われています


なぜ、好きなことに熱中するのがいいのか?

例えば、商業的に成功するために歌っている人と、音楽が本当に好きでただ熱中して歌っている人と、どちらを応援しますか?

もしくは、どちらに共感や好意を感じるでしょうか?



恐らく後者ではないかと思います。


人気YouTuberは皆、本当に楽しそうに熱中してやっているから人気があるという傾向があります。彼らにとって経済的に成功したことは「結果」であって、儲けることが目的ではない。

これまでの経済はいかに役に立つかを価値の前提にしていて、使用価値のないものに価値を認めてきませんでした。そして、内面的な価値は、商品でもサービスでもありません。共感・熱狂・信頼・好意・感謝のようなものです。

こういった価値はSNSなどを通じて一気に広まりやすい。今や誰もがスマホを持ち歩いていてネットに常時接続されているからです。
このように、好きなことに熱中することでその人の熱量が一瞬で伝播しやすい環境が出来上がっている。

また、内面的な価値には「オリジナリティ」「独自性」「個性」が最も重要です。

そして、好きで熱中できることであれば、こういった点が現れやすし、他人に伝えられるほどの熱量を持って取り組めます。


好きなことであれば、情熱をもって、そして、饒舌に語ることができませんか?


僕の場合、音楽が好きなので、好きなバンドや趣味のギターについてなら、とても口数が多くなります。笑


おわりに

逆に熱中できることがない人はどうすればいいのか?


少し考えてみてください。好きで一日中やっていても苦痛ではないようなことはありませんか?


また、他人から異常に詳しいと言われたり、なぜそんなことがそんなに気になるのと言われることを思い浮かべると、そこに情熱のヒントがあります。


ゲームが好きならゲーム実況を動画配信するとか、楽器を昔からやっているのであればそれを演奏動画という形で動画をアップするとか。
何かの分野に詳しければ、それをブログに書く、何かに興味を持てば人と会って話を聞いたり、実際に勉強する、など。

とことん自分の「好き」を深堀していけば見つかるはずです

そして、行動していくことが大事なんでしょうね。



もっともっと今以上に「価値主義」が普及し、自分の情熱に素直になることができれば、好きなことを仕事にするのも夢ではないのかもしれない。いい意味で「バカ」になることも必要かも。


バカになって、好きなことに熱狂しまくれるか


そんな人が幸せになれる時代が早くやってきてほしいです。



改めて、今回はこの本をもとに記事を書きました。

とても面白く、「お金」という視点でこれからの時代を読み解かれていて、とても視野が広がりました

気になる方は是非、本書を手に取ってご一読ください!



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